FreescoをSAMBAサーバに接続する(2)
(CD-ROMドライブの無いノートマシンにWindowsをインストールする)


目次

  1. はじめに
  2. FREESCOのインストール
  3. FREESCOのセットアップ
  4. SAMBA clientのインストール
  5. Windowsインストール用ファイルのコピー
  6. Windowsのインストール

  1. はじめに
  2. CD-ROMドライブの無いノートマシンにWindows.98をインストールするのには、いくつかの方法があります。
    しかしそれらの方法は一長一短で、問題点(難しい点)が無い訳でもありません。

    方法問題点
    ノートのHDDを取り外して母艦機に繋いでインストールCDの内容をコピーし、それをノートに繋ぎ直す ノートを分解しなくてはならない
    パラレルケーブル(クロス)を使って母艦機のインストールCDを読む クロスのパラレルケーブルを自作しなくてはならない(滅多に売っていない)
    パラレルポート接続のLANアダプタを使い、LANMANを使って母艦機に接続する アダプタが滅多に売っていない
    PCMCIAのLANカードのDOSドライバを使い、LANMANを使って母艦機に接続する PCMCIAのLANカードのDOSドライバが入手困難
    FREESCOを使う 僅かばかりのLINUXの知識が必要

    丁度、CD-ROMの無いノートマシンにWindows.98を再インストールする必要がありましたので、FREESCOを使ってWindowsをインストールしました。
    もちろん、ノートのHDDは完全フォーマットしてのクリーンインストールです。

  3. FREESCOのインストール
  4. まずFREESCOインストール用のフロッピーを作成します。
    (下記はMS-DOSからの作成例です。詳しくはこちらを参照してください)
    また、ノートマシンのフォーマット用にMS-DOSの起動ディスクも作成します。

    C:\>rawrite -f freesco.027 -d a
    別のフロッピーをセットします。
    C:\>format a: /s
    C:\>copy \windows\command\format.com a:
    	

    次に、この後の作業で使用する"smbclint.tgz"および"pcmcia_compiled.tgz"をダウンロードし、このFDに保存しておきます。
    Freescosoftサイトでsmbclntがあるのはこちらのページになります。
    pcmciaのドライバはこちらにあります。

    以上の作業が終わったら、前項で作ったMS-DOSのフロッピーでノートマシンを起動しフォーマットします。

    A:\>format c: /s
    	

    次に、FREESCOのフロッピーから起動しなおしてFREESCOをノートマシンにインストールします。
    (詳しくはこちらを参照してください)

    Login: root
    Password: root
    [Linux] move2hdd
    フロッピーを抜いて再起動します。
    [Linux] reboot
    	

    MS-DOSが起動するので、コマンド入力でFREESCOを起動します。

    C:\>router
    	

  5. FREESCOのセットアップ
  6. FREESCOをHDDにインストールした直後の状態はumsdosでマウントされています。
    しかし、Windows.98をインストールするのに必要なファイルは、vfatでマウントされたHDDにコピーされていなければなりません。
    ですので、HDDをvfatでマウントしなおさなければいけないのですが、インストール直後の状態は各種デーモンやログ保存の為にHDDが使用されており、アンマウントできません。
    そこで"setup"コマンドより、それらを全て停止してやる必要があります。

    Login: root
    Password: root
    [Linux]setup
    	

    "setup"の内容についてはこちらに詳しく書いてありますので割愛しますが、動作停止するのは下記の項目です。


    以上の変更点を保存し、再起動します。
    MS-DOSが起動したら前と同じ要領で、コマンドからFREESCOを起動します。

  7. SAMBA clientのインストール
  8. 母艦機に接続して、Windows.98に必要なファイルをコピーするのにはsamba接続が必要になります。
    そこでsmbclintをFREESCOにインストールします。
    先に作った"smbclint"の入ったFDを挿入し、vfat領域にsmbclintをインストールします。
    FDのマウントは、もしWindows.98でフォーマットしたFDならvfat、MS-DOSでフォーマットしたFDならumsdosでマウントしてください。(下記の例はvfat)

    Login: root
    Password: root
    
    umount /mnt
    mount -t vfat /dev/hda1 /mnt
    mount -t vfat /dev/fd0 /fd
    cp /fd/smbclnt.tgz /mnt/smbclnt.tgz
    zcat </mnt/smbclnt.tgz | star
    reboot
    	

    最後にrebootしていますが、vfatでマウントしなおしているために、うまく再起動できない場合があります。
    その時はリセットスイッチや電源スイッチで再起動してください。

  9. PCMCIA ネットワークカードのインストール
  10. MS-DOSが起動したら前と同じ要領で、コマンドからFREESCOを起動しログインします。
    前項と同様にFDに入っている"pcmcia_compiled.tgz"をHDDにコピーし、vfat領域にインストールします。

    Login: root
    Password: root
    
    umount /mnt
    mount -t vfat /dev/hda1 /mnt
    mount -t vfat /dev/fd0 /fd
    mkdir /rc/pcmcia
    cd /rc/pcmcia
    cp /fd/pcmcia_compiled.tgz ./
    zcat <pcmcia_compiled.tgz | star
    続けて、pcmcia及びネットワーク関連のrcファイルを実行します。
    ./rc_pcmcia start
    ../rc_net restart
    cd /
    	

    この作業で、IPアドレスを認識したり、dhcpサーバよりIPアドレスを受け取ったりできれば成功です。
    pingやifconfigなどで確認してみてください。

  11. Windowsインストール用ファイルのコピー
  12. IPアドレスを取得できたら、SAMBAサーバに接続します。
    下記は、IPアドレス192.168.0.0のfooサーバのbarディレクトリにユーザ名freescoで接続し、/hdにマウントする例です。
    (bokan機のDドライブなら、//bokan/d となります)

    /mnt/router/packages/smb/bin/smbmount //foo/bar /hd -I 192.168.0.0 -c freesco
    Password:
    ここで特にエラーが出なければマウント成功です。
    ls /hd や mount コマンドで確認してみてください。
    mkdir /mnt/win98
    cp /hd/win98/* /mnt/win98/
    	

    以上でWindowsのインストールに必要なファイルのコピーは完了です。
    再起動してMS-DOSを立ち上げます。

  13. Windowsのインストール

  14. MS-DOSが立ちあがったら、setupを実行します。

    C:\>\win98\setup
    		
    文字化けしていますが、Enterを押してsetupを進めていきます。
    途中でキーボードの選択がありますので、「106...」という表示が出たら「全角/半角」キーを押してインストールを続行してください。

御意見御感想等ありましたらtoshi's BBSまたは、toshiまでどうぞ。

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最終更新日: Jul 19 17:17