年賀状(シナベニヤ)

材料:シナベニヤ 150mm×100mm×5.5mm
工具:MODELA、ボールエンドミル(3mm)
ソフトウェア:ペイント、JW-CAD、sh/32

5.5mmのシナベニヤを150mm×100mmにカットしたものは、定型郵便で送れるサイズ・重さです。
そこで、MODELAを使ってシナベニヤ(5.5mm)に文字を彫って年賀状を作成します。
今回使用するのは木型用シナベニヤではなく、普通のシナベニヤを使用します。普通のシナベニヤは中芯がラワンなため、表面のシナの部分を削ればラワン芯が見えるので、削った後で色を塗ったりする必要が無いからです。

データライブラリのデータを使う場合はここから、ご自分で最初から作図する場合はこのまま読み進めてください。

  1. まず版画の下絵を、BMP形式のファイルで用意します。
    私の場合は「ペイント」を使用して、「寅」の文字を勘亭流体で書いたものを使用しました。
  2. 「sh/32」を起動し、「編集」メニュー「ビットマップの挿入」より、下絵のBMPファイルを読み込みます。
  3. 「円」メニュー「曲線」から、「スプライン」または「手描線」を選択し、下絵をトレースします。
  4. いったんファイルを保存して終了し、「JW-CAD」を起動、今作ったファイルを読み込みます。
  5. 削りたい部分全てにハッチングします。私の場合ハッチングは、角度0度、ピッチ0.5mmにしました。
    このピッチが細かいほど仕上がりが奇麗になりますが、そのぶん加工時間が長くなります。
  6. ハッチングが終わったら、保存して「JW-CAD」を終了します。

以上で2Dデータの作成が終了しました。
次に「sh/32」を使って2DデータをMODELAに出力します。

  1. 加工プレートに材料をセットし、ツールの原点を決めます。(Z軸のみ)
  2. 「sh/32」を起動して2Dデータを開き、「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。
  3. MODELAの「プロバティ」ボタンを押し、ツールタグから使用する材料として[バルサ」を選び、「Zダウン位置」を−1.3〜1.5mm程度に設定します。
    ラワンは「朴」以上の硬さがありますが、削る範囲・深さが少ないので「バルサ」を選択しました。
  4. 「印刷スタイル」ウインドウはそのまま「了解」します。
  5. 「印刷位置変更」をクリックし、図面の左下を決めます。これが、X,Y方向の原点になります。
  6. 「了解」をクリックの後、「印刷実行」をクリックすると加工を開始します。

以上で完成です。
加工した反対の面に切手を貼り、宛名を書けばそのまま投函できます。

2D加工についての注意事項は、年賀状(版画)も参照してください。

参考加工時間:2時間(バルサ)
参考URL:建築資料館(JW-CAD) Hideyuki Miyanishi(sh/32)


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最終更新日:98/10/06