年賀状(版画)

 

材料:スタイロフォーム
工具:MODELA、エンドミル(3mm)、墨汁、はがき
ソフトウェア:ペイント、JW-CAD、sh/32

MODELAを使って版画を作成します。
うまい具合に官製はがきのサイズがMODELAにセットできる素材のサイズと同じなので、材料をそのまま使用します。

データライブラリのデータを使う場合はここから、ご自分で最初から作図する場合はこのまま読み進めてください。

  1. まず版画の下絵を、BMP形式のファイルで用意します。
  2. 下絵のサイズを変更する場合は、Windows95のアクセサリにある「ペイント」を使用し、「変形」メニューの「伸縮と傾き」から、希望のサイズにします。
  3. 「sh/32」を起動し、「編集」メニュー「ビットマップの挿入」より、下絵のBMPファイルを読み込みます。
  4. 「円」メニュー「曲線」から、「スプライン」または「手描線」を選択し、下絵をトレースします。
  5. いったんファイルを保存して終了し、「JW-CAD」を起動、今作ったファイルを読み込みます。
  6. 「移動」から「反転」を選び、下絵を反転させます。
  7. 加工材のサイズ確認のため、下絵を囲うように150mm×100mmの長方形を描いておきます。
  8. トレースして描かれた曲線とは別レイヤにし、「複線」を使って幅を広げます。[複線の間隔=(出来上がりの幅+ツール径)÷2]
  9. 複線化した図面のうち、残す部分以外全てにハッチングします。私の場合ハッチングは、角度0度、ピッチ1mmにしました。
    このピッチが細かいほど仕上がりが奇麗になりますが、そのぶん加工時間が長くなります。
  10. ハッチングが終わったら、保存して「JW-CAD」を終了します。

以上で2Dデータの作成が終了しました。
次に「sh/32」を使って2DデータをMODELAに出力します。

  1. 加工プレートに材料をセットし、ツールの原点を決めます。(Z軸のみ)
  2. 「sh/32」を起動して2Dデータを開き、「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。
  3. MODELAの「プロバティ」ボタンを押し、ツールタグから使用する材料を選び、「Zダウン位置」を−2〜3mm程度に設定します。
  4. 「印刷スタイル」ウインドウはそのまま「了解」します。
  5. 「印刷位置変更」をクリックし、図面の左下を決めます。これが、X,Y方向の原点になります。
  6. 「了解」をクリックの後、「印刷実行」をクリックすると加工を開始します。

以上で版板の完成です。
あとは、版板に墨汁を塗って版画を刷ってください。
版板の表面がケバ立っている場合は「mdx3p」の面出しを使って版の表面を薄く削ると(0.1〜0.3mm程度)、少しはケバ立ちが取れます。

最初のうちは試し削りとして「Zダウン位置」を−0.5〜1mm程度に設定し、出来上がり具合を確認してから本番削りをするといいと思います。また、加工して納得のいく版ができなかった場合は、一度MODELAの電源を入れ直してから「mdx3p」の面出しを使って加工面を平らにすれば、何度でもやり直せます。
(MODELAの電源を入れ直さないと、MODELAの電源ランプが点滅してエラーになります(苦笑))
気軽に作ってみてください。

参考加工時間:1時間30分(スタイロフォーム)
参考URL:建築資料館(JW-CAD) Hideyuki Miyanishi(sh/32)


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最終更新日:98/10/06